初夏の風物詩「蛍」鑑賞。
これからやってくる暑ーい夏を忘れさせてくれる癒しの時間を与えてくれます。
夏が過ごしやすいとされる北海道でホタルを観ることはできるのでしょうか?
札幌市内でもホタル鑑賞を楽しめる公園がありますよ。
Contents
日本のホタル
蛍は一般的に、熱帯から温帯の多雨地域に生息します。
世界には、なんと2,000種の蛍が生息しているとされています。
日本での蛍も、本州より南に生息することが多く、約40種の蛍が初夏の夜を乱舞します。
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一番多いのがゲンジボタル。
ゲンジボタルは、初夏に成虫が発生するため、5月中旬~6月にかけて、各地で蛍鑑賞が楽しまれます。
また、ゲンジボタルの次に身近な品種が「ヘイケボタル」です。
ヘイケボタルは、ゲンジボタルより汚れた水域にも生息します。
ということは、ヘイケボタルの生息域はゲンジボタルに比べて広いということも言えますね。
ヘイケボタルは「水田、湿原と」など止水域を主な繁殖地としており、幼虫の餌になるのは、止水に生息するモノアラガイなどとなります。
より多くのホタルを観るために
初夏の時期なら、いつでもホタルを観ることができるのでしょうか?
実は、蛍の幻想的な乱舞を観るには条件があるのです。
*空が暗いこと
ヘイケボタルやゲンジボタルは、発光により通信をしています。
雄蛍が発光で雌蛍を探すんですね。
面白いことに北海道では発光間隔が約1秒、本州以南では約0.5秒ということ。
この違いは気温差が原因だと言われています。
ちなみに、ヘイケボタルの方が光の点滅速度が速く、チカチカと星が瞬くように光ります。
蛍は自分の光がよりハッキリ見える暗い夜を好むことから、星が美しい晴天より曇っている方が良いということです。
*蒸し暑いこと
繰り返しますが、蛍は熱帯から温帯の多雨地域に生息する昆虫ですので、カラッと爽やかな日より、じめっと蒸し暑い日を好みます。
*風がないこと
曇っていて、じめっと蒸し暑い日でも、風が強いと蛍の姿は見られません。
15mm前後の小さなカラダですから、強風だと思い通りに飛べませんよね。
*蛍が飛ぶ時間
一定の地区に限らず、蛍は20:00~21:00の時間帯がよく観れるとされています。
一番飛んでる時間がこの時期なんですね。
蛍鑑賞に出かける際は、20:00~21:00を狙ってお出かけ下さい。
これらの条件を知るほど、札幌で蛍を観るのは難しい気がしますが、北海道札幌でも蛍を鑑賞できる公園があるんです。
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西岡公園(にしおかこうえん)
札幌市豊平区に位置する西岡公園は、月寒川を堰き止めて作られた旧西岡水源池を中心とする公園です。
元々は、明治期に旧陸軍の水道施設として作られた場所です。
水と森に恵まれ、多様な動植物が生息しています。
トンボや野鳥の種類も多く、バードウォッチング、自然観察が楽しめるほか、ホタル鑑賞を楽しむこともできます。
西岡公園の魅力は、4月下旬から10月までの毎週金曜日、スタッフによるガイドウォークが開催されていることです。
「おさんぽガイド」
動植物に詳しいガイドボランティアと公園スタッフが同行します。
いっしょに西岡公園の季節のうつろいを感じましょう。
13:00~15:00(12:50までに管理事務所にて受付)
申込み不要/参加費100円(保険代)
観光で訪れた方も貴重な体験ができる公園ではないでしょうか?
公園内には、ムーミンの世界に登場するような赤いとんがり屋根、六角形の建物があります。
この建物は取水塔(しゅすいとう)」なんです。
取入口を上下に2段に配備、導水及、排水管も設置され、制水弁で開閉調整を行う実際に機能する取水塔です。
この建物は、平成13年9月14日に国指定の登録文化財に登録されています。
とても雰囲気があって、札幌であることを忘れさせる光景ですよ。
個人的に、とてもお気に入りの場所です。
塔撮ツアー試される大地編2
西岡水源地取水塔 札幌市豊平区 明治42年(1909)竣工。
旧陸軍歩兵25連隊の軍用水道(月寒水道)として建設された施設。戦後は旧豊平町(豊平区)へ移管され、廃止後は西岡公園となっている。
実は昨日までは台風21号による倒木で立入規制中のため諦めていたが、今朝は入れた。 pic.twitter.com/UPLBfGdZgp— 塔撮野郎 (@watertowerjp) 2018年9月11日
蛍が観れる場所
西岡公園には「ヘイケボタル」が多く生息しています。
上記でもご紹介したように、ヘイケボタルは水田、湿原など止水域に生息することから、西岡公園内では、駐車場から歩いて5分くらいのところ「八つ橋」周辺で見ることができます。
この場所はほたるが生息する条件を満たしていますからね。
蛍鑑賞にお出かけの際は、駐車場からまず「八つ橋」へ向かってください。
少し早めに行って、遊歩道をのんびりと歩いてみるのもおすすめです。
蛍の見頃は?
その年の気候条件などによっても異なりますが、昨年(2018年)の成虫確認を見てみますと、
7月7日:成虫、55匹程度確認
7月14日:成虫、40匹程度確認
7月20日:成虫、100匹程度確認
7月21日 :成虫、60匹程度確認
7月28日:成虫、70匹程度確認
7月28日:成虫、70匹程度確認
8月5日:成虫、3匹程度確認
という記録が残っております。
蛍そのものは7月初旬~7月下旬に観ることができますね。
一番の見頃は、7月20日前後となりそうです。
時間帯は、20:00~21:00!!
これ以降になると、あまりホタルが飛んでいません。
2019年のホタル発生状況がわかり次第、追記させていただきます。
混雑状況は?
土日祝日でも大混雑するということはないようですので、お時間のあるときにお出かけになってはいかがでしょうか?
見頃時期が限られていますので、曜日選ばず、見頃時期に合わせてお出かけされるのがお勧めです。
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蛍鑑賞での注意
*蛍を捕まえない
ホタルが生息できる環境を残すためにも、捕まえずにそ~っと鑑賞しましょう。
*フラッシュなどの灯りを消す
蛍は強い光を嫌うため、ライトを照らすと光らないことがあります。
*園路から外れない
柵の向こうは、自然の生息地となっているため園路内を通行しましょう。
幼虫や卵を踏みつけると、ホタルも生息できなくなります。
*ゴミは持ち帰る
西岡公園内にはゴミ箱が設置されていないため、ゴミは必ず各自持ち帰りましょう。
*虫除けスプレーは園外で
蚊などの虫が出る時期ではありますが、森の中で虫除けスプレーを使わないようにしましょう。
駐車場で蚊除け対策を済ませておくと良いですね。
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西岡公園アクセス
所在地:札幌市豊平区西岡487番地
問い合わせ:011-582-0050
*公共機関利用の場合
・地下鉄南北線「澄川駅」から中央バス西岡環状線[澄73]乗車 →「西岡水源池」下車 → 徒歩1分
バスを降りたら、バスの進行方向に向かって歩くとすぐに西岡公園入り口に到着します。
・地下鉄東豊線「月寒中央駅」から中央バス西岡月寒線[月82]乗車 →「西岡4条14丁目」下車 → 徒歩15分
バス停を降りたら、交差点にこの看板(←西岡公園)を探してください。
看板の矢印の方向にまっすぐ歩くと、15分ほどで西岡公園入り口に到着します。
*車の場合
真駒内(まこまない)駅から約7分ほど
*駐車場
50台収容の無料駐車場があります。
公園管理事務所を正面に見て、左へ進むと駐車場入口がが見えますよ。
↓こちらのトイレが駐車場入り口の目印。
西岡公園管理事務
開館時間:9:00~17:00
休館日:火・水曜日(12月~3月)/火曜日(4月~11月)
電話番号:011-582-0050
施設情報
トイレ:管理事務所横・駐車場の2箇所に設置されています。
授乳室:管理事務所に設置されています。
車椅子貸出:1台
自動販売機:あり
管理事務所では、挽きたてのコーヒー(100円)、澄川の焼き菓子店「fika.」さんのクッキー、
木工クラフト品も販売されてい流ので、休憩所としても利用できます。
(キッズコーナー、図書コーナー設置)
短い夏の楽しみ「ホタル鑑賞」
ケガや事故のないよう、気をつけてお出かけください。٩( ‘ω’ )و
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札幌【西岡公園】でホタル鑑賞~蛍の種類や見頃時期、アクセスなど~観光者にもおすすめ!!を最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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